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2008/03/04号◆注目の臨床試験「転移大腸癌に対するベバシズマブ継続療法」

  • 2008年3月4日

    同号原文
    NCI Cancer Bulletin2008年03月04日号(Volume 5 / Number 5)
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    注目の臨床試験

    転移大腸癌に対するベバシズマブ継続療法

    臨床試験名

    一次治療中に進行した転移性結腸直腸癌患者に対する塩酸イリノテカンベース化学療法+セツキシマブにベバシズマブを併用すべきか否かを調べる第III相ランダム化臨床試験(SWOG-S0600)。試験プロトコルの概略は以下を参照のこと。
    http://cancer.gov/clinicaltrials/SWOG-S0600

    臨床試験責任医師

    Philip Gold医師、Anthony Shields医師(SWOG臨床試験協力団体)、Axel Grothey医師(North Central Cancer Treatment Group臨床試験協力団体)、Leonard Saltz(CALGB臨床試験協力団体)、Steven Cohen医師(ECOG臨床試験協力団体)、Scott Berry(NCIC-臨床試験グループ)

    この試験が重要な理由

    転移のある結腸直腸癌の患者に対して、オキサリプラチンとベバシズマブに他の薬剤を併用する療法が用いられることが多い。これらの薬剤で治療中に進行した患者に対しては、他の薬剤による二次治療が開始されることになる。

    腫瘍が成長し続けるために必要とする新たな血管の形成を阻害するモノクロナール抗体であるベバシズマブは、進行または転移結腸直腸癌患者の初回治療(一次治療)の一部として用いた場合、生存期間延長に貢献することが示された。しかしながら、ベバシズマブ併用化学療法にも癌が進行した患者において、第二選択治療としてベバシズマブの継続治療が生存期間延長に貢献するかどうかはわかっていない。

    この試験では、オキサリプラチン、およびベバシズマブによる第一選択治療中に進行した転移性結腸直腸癌患者は治療薬イリノテカン+セツキシマブで治療を受ける。それらの患者はまた、低容量ベバシズマブ、高用量ベバシズマブ、ベバシズマブなしの群に無作為に割り付けられる。

    この試験の目標は、ベバシズマブを含むレジメンでの治療中に病勢進行した患者においてベバシズマブの継続的治療に利点があるかどうかを調べることである。

    「ベバシズマブは、腫瘍血管を正常化させることによって化学療法に対する腫瘍の感受性を上げるとみられる。また、ベバシズマブとセツキシマブは相乗効果が得られるという最新データがあがってきている」

    試験の参加基準

    癌の治療にシスプラチン、またはオキサリプラチンベースの化学療法を受ける予定のある患者で、かつ、これまでに末梢神経障害の経験がない患者224人を組み入れる。適格基準については上記URLを参照のこと。

    問合せ先

    適格基準と臨床試験の問い合わせ先や詳細については下記URLを参照するか、またはNCIの癌情報サービス1-800-422-6237まで。この電話はフリーダイヤルであり、秘密は厳守される。
    http://cancer.gov/clinicaltrials/SWOG-S0600

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    野中 希  訳
    小宮 武文  (NCI研究員)  監修
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