2008/02/19号 ◆注目の臨床試験「化学療法による神経障害の予防」 | 海外がん医療情報リファレンス

2008/02/19号 ◆注目の臨床試験「化学療法による神経障害の予防」

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2008/02/19号 ◆注目の臨床試験「化学療法による神経障害の予防」

同号原文
NCI Cancer Bulletin2008年2月19日号(Volume 5 / Number 4)
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◇◆◇ 注目の臨床試験 ◇◆◇

化学療法による神経障害の予防

臨床試験名

シスプラチンまたはオキサリプラチンを含む化学療法レジメンで治療中の癌患者において、アルファリポ酸がプラチナ製剤による末梢神経障害を予防するかどうかを調べる第3相ランダム化試験(MDA-CCC-0327)。試験プロトコルの概略は以下を参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/MDA-CCC-0327

臨床試験責任医師

Ying Guo医師(テキサス大学M.D.アンダーソンがんセンター)

試験の概要

末梢神経症とは、通常、手や足から発症する痛みのほか、チクチクする、熱くなる、痺れ、脱力などの感覚をいう。糖尿病など一部の疾患によっても起こるが、プラチナベースの化学療法剤による治療の副作用としても起こりうる。

プラチナ製剤ベースの化学療法による末梢神経障害には急性と慢性があり、急性末梢神経障害は、プラチナを含む薬剤投与中または投与後すぐに発症することが多く、数日で自然に軽快する。慢性末梢神経障害は、化学療法を受けてから数週間、数ヶ月経過後発症し、治療が非常に困難である。一部の患者においては非可逆的である場合もある。

この試験では、プラチナ製剤シスプラチンとオキサリプラチン誘発の末梢神経障害におけるアルファリポ酸の予防効果を調べる。アルファリポ酸は体内で自然に生産される抗酸化物質であり、食物やサプリメントとしても入手可能である。糖尿病患者においては、神経障害の症状を緩和することが示されている。

「末梢神経障害はプラチナ製剤の治療を受けた癌患者にとって日常に支障をきたしうる状況を生む。アルファリポ酸がシスプラチンやオキサリプラチン治療中の患者のこの症状を予防する一助となることを期待している。」と、Guo医師は述べた。

患者は経口アルファリポ酸またはプラセボを1日3回24週以上服用するよう無作為に割り付けられる。

試験の参加基準

癌の治療にシスプラチン、またはオキサリプラチンベースの化学療法を受ける予定のある患者で、かつ、これまでに末梢神経障害の経験がない患者224人を組み入れる。適格基準については上記URLを参照のこと。

問合せ先

適格基準と臨床試験の問い合わせ先や詳細については下記URLを参照するか、またはNCIの癌情報サービス1-800-422-6237まで。この電話はフリーダイヤルであり、秘密は厳守される。
http://cancer.gov/clinicaltrials/MDA-CCC-0327

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野中 希  訳
林 正樹 (血液・腫瘍医) 監修
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