2008/01/08号◆注目の臨床試験「化学療法を受ける患者のストレス管理療法」 | 海外がん医療情報リファレンス

2008/01/08号◆注目の臨床試験「化学療法を受ける患者のストレス管理療法」

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2008/01/08号◆注目の臨床試験「化学療法を受ける患者のストレス管理療法」

同号原文
NCI Cancer Bulletin2008年1月8日号(Volume 5 / Number 1)
____________________

◇◆◇注目の臨床試験◇◆◇

化学療法を受ける患者のストレス管理療法

臨床試験名

癌の化学療法を受ける患者のストレス管理療法ランダム化試験(MCC-0501)。試験プロトコルの概略は以下を参照のこと。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/MCC-0501

臨床試験責任医師

Teletia Taylor医師 (ハワード大学)、Susan McMillan医師 (南フロリダ大学)

この試験が重要な理由

癌治療を受けることは人生のうちで最もストレスのかかる経験の一つであるかもしれない。化学療法施行予定の患者は、よく知られた副作用である吐き気、嘔吐、脱毛、倦怠感などにどのように対応すればよいのか不安に感じる。その不安がまた大きなストレスとなり、患者のQOLを低下させ、回復を妨げることに繋がる。

この試験では、化学療法を予定している新規に診断された癌患者を2つの群に無作為に組み入れる。一つの群は標準的な心理社会ケアと併せてストレス管理トレーニングを、もう一方は心理社会ケアのみを受ける。自身で行う管理トレーニングは、段階的筋肉リラグゼーション、誘導ss療法、腹式呼吸からなる3つのストレス管理テクニックに関する、マルチメディア情報と対処法の指導である。

ヒスパニック/ラテン系の患者は、癌および治療によるストレスからの苦痛を受ける割合がとびぬけて高いと報告されている。このことは、文化に沿ったスペイン語での情報不足も一因となっている。この試験では、言語学的に適切であり、ヒスパニック/ラテン系文化的信条を取り入れた文化に合わせた自主教育ツールを、英語とスペイン語で用いる。

「化学療法がQOLに与える影響は明らかになっています。ストレス管理のテクニックは、化学療法施行前およびその後数日におよぶ吐き気、嘔吐、精神的苦痛に対して有効性が示されています」と、Taylor医師は述べる。

「この試験の主な目的は、化学療法を受ける主に非ヒスパニック系患者に有益であるとすでに単一コミュニティーでの臨床設定では明らかになっている自身で行うストレス管理法が、果たして化学療法を受ける多民族コミュニティーでの臨床設定においてヒスパニック系および非ヒスパニック系の患者のQOL向上や精神的苦痛(不安感や抑うつ)を減少させるのに有効であるかどうかを判断することにある。非ヒスパニック系の人々対象ではすでに募集定員に達した。したがって、現在はヒスパニック系の人々のみ募集している。」と、Taylor医師は付け加えた。

各種問合せ先

適格基準と試験の実施施設リストについては下記URLを参照するか、またはNCIの癌情報サービス1-800-4-CANCER (1-800-422-6237)まで。この電話はフリーダイヤルであり、秘密は厳守される。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/MCC-0501

過去の「注目の臨床試験(原文)」については以下を参照。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials

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野中 希 訳
林 正樹(血液・腫瘍科)監修
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