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2007/12/18号◆注目の臨床試験「遺伝性小児甲状腺癌の治療」

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2007/12/18号◆注目の臨床試験「遺伝性小児甲状腺癌の治療」

同号原文
NCI Cancer Bulletin2007年12月18日号(Volume 4 / Number 32)
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◇◆◇注目の臨床試験◇◆◇

遺伝性小児甲状腺癌の治療

臨床試験名

小児の遺伝性甲状腺髄様癌患者に対するVandatinib(バンダチニブ)第I/II相試験(NCI-07-C-0189)。試験プロトコルの概略は以下を参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/NCI-07-C-0189

臨床試験責任医師

Frank Balis医師 (NCI癌研究センター)、Samuel Wells医師 (ワシントン大学セントルイス校)

この試験が重要な理由

甲状腺髄様癌(MTC)は甲状腺癌の中でも稀な型で、甲状腺癌症例全体の2~3%である。通常MTCはこの疾患の家族歴のない人々に発症するが、25~40%の症例は遺伝性である。遺伝性MTCはRET遺伝子の変異によって発症する遺伝性疾患と分類される。これらの疾患は通常小児または若年でMTCを発症する。

遺伝性MTCには手術が唯一の根治療法である。腫瘍の外科的切除ができない(切除不能)患者、または手術後に再発した患者においては新たな治療選択肢が必要である。この試験では、医師らは若年の進行遺伝性MTC患者に対して新規治療薬バンダチニブ(ザクティマ〔Zactima〕)のテストを行う。バンダチニブはRET遺伝子によって産生されたタンパクの活性をブロックする。RETタンパクの活性を阻害することにより腫瘍を縮小させ、MTC患者のバイオマーカー値を減少させるであろうと研究者らは確信している。このような治療効果を追究するほか、これらの患者におけるバンダチニブの安全性と薬物動態を評価する。

これらの遺伝性疾患患者の中でMTCは最も多い死亡原因であり、放射線療法や標準および最新の化学療法レジメンが比較的奏効しにくい。バンダチニブは、標準化学療法や放射線療法と異なり、これらの腫瘍の発症原因である遺伝子欠損を特異的に標的としている」と、Balis医師は語った。

試験に参加可能な人

手術によって切除できない、または再発、転移した5~18才の遺伝性MTC患者21人を募集する。適格基準のリストについては下記URLを参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/NCI-07-C-0189

試験を行っている施設と問合せ先

この試験はメリーランド州ベセズダにあるNIH臨床試験センターで行われている。詳細は、NCI臨床試験照会オフィス1-888-NCI-1937まで。この電話はフリーダイヤルであり、秘密は厳守される。

過去の「注目の臨床試験(原文)」については以下を参照。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials

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野中 希 訳
九鬼 貴美 (腎臓内科) 監修
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