2007/11/06号◆注目の臨床試験「転移性腎臓癌に対する標的治療薬の併用療法」 | 海外がん医療情報リファレンス

2007/11/06号◆注目の臨床試験「転移性腎臓癌に対する標的治療薬の併用療法」

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2007/11/06号◆注目の臨床試験「転移性腎臓癌に対する標的治療薬の併用療法」

同号原文
NCI Cancer Bulletin2007年11月6日号(Volume 4 / Number 29)
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◇◆◇注目の臨床試験◇◆◇

転移性腎臓癌に対する標的治療薬の併用療法

臨床試験名

転移性腎細胞癌の患者におけるベバシズマブ、トシル酸ソラフェニブ(Sorafenib Tosylate)、テムシロリムス(Temsirolimus)の第II相ランダム化臨床試験 (ECOG-E2804)
試験プロトコルの概略は以下を参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/ECOG-E2804

主任臨床試験責任医師

Keith Flaherty医師、David McDermott医師 (Eastern Cooperative Oncology Group)

この試験が重要な理由

病気についての生物学的な解明が進み、同時に数種の標的治療薬の開発されるに伴って、転移性腎細胞癌(腎臓癌)の治療は、ここ数年の間に大きく変化した。

複数のチロシンキナーゼタンパクを標的とする2つの治療薬(ソラフェニブ、スニチニブ)とmTORと呼ばれるタンパクを阻害する治療薬テムシロリムスが進行性腎臓癌に対してFDAに承認された。加えて、VEGFと呼ばれるタンパクを標的として、腫瘍への新しい血管の成長(血管新生)を阻害する生物製剤ベバシズマブによる治療が第III相臨床試験で有望な結果を示した。これらの治療薬は腎臓癌の進行を遅らせる上で有効である一方、現時点では進行した疾患の治癒に至るものではなく、腎臓腫瘍生物学において、これらの治療薬における分子標的関連の重要性はまだわかっていない。

この試験では、転移性腎臓癌の患者におけるベバシズマブ、ソラフェニブ、テムシロリムスの異なった組み合わせのテストを行う。ベバシズマブと同じく、ソラフェニブ、テムシロリムスは血管新生を阻害するが、それらはまた、腎臓癌の進行に重要と考えられている他のプロセスをも阻害する。

「この試験でわれわれが行うのは3つの治療薬のそれぞれの組み合わせの比較、およびベバシズマブ単独療法との比較である。」と、Flaherty医師は述べる。「どの併用療法が最も有望であるかを明らかにして、この疾病の標準治療を確立するための第III相臨床試験に進めたい。

試験に参加可能な人

標準的な放射線治療もしくは外科治療によって治癒が見込めない、18歳以上の転移性‘淡明細胞’腎臓癌患者360人を募集する。
適格基準のリストについては下記URLを参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/ECOG-E2804

試験を行っている施設と問合せ先

米国の複数の施設でこの試験の患者募集が行われている。詳細は上記URL、または、NCIがん情報サービス1-800-422-6237まで。この電話はフリーダイヤルであり、秘密は厳守される。

過去の「注目の臨床試験(原文)」については以下を参照。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials

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野中 希 訳
監修済み

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