2007/10/23号◆FDA最新情報「進行乳癌の新規化学療法剤」 | 海外がん医療情報リファレンス

2007/10/23号◆FDA最新情報「進行乳癌の新規化学療法剤」

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2007/10/23号◆FDA最新情報「進行乳癌の新規化学療法剤」

同号原文
NCI Cancer Bulletin2007年10月23号(Volume 4 / Number 28)
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◇◆◇FDA最新情報◇◆◇

進行乳癌の新規化学療法剤

米国食品医薬品局(FDA)は、ある種の転移性乳癌および局所進行乳癌に対する治療薬として新しい化学療法剤を承認した。

イキサベピロン〔Ixabepilone〕(Ixempra)は、アントラサイクリン系およびタキサン系の薬剤やカペシタビン(ゼローダ)など化学療法の標準治療薬に奏効しない進行乳癌に対する適応が認められた。イキサベピロンは、アントラサイクリンおよびタキサン系薬剤に耐性を示す患者を含むある種の進行乳癌患者の治療にはカペシタビンとの併用も認められた。

ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社製造のこの薬剤は、エポチロンの類似物として知られる新しいタイプの化学療法剤のひとつである。このタイプの薬剤は細胞分裂に関与するタンパク質を標的にしている。エポチロン系薬剤はタキサン系薬剤に似た機序で作用する一方でタキサン系薬剤とは異なり、患者のアレルギー反応を予防するために薬剤を前投与する必要がない。

承認にあたっては、転移性乳癌または局所進行乳癌患者に対するイキサベピロン単剤療法またはカペシタビンとの併用療法でイキサベピロンを評価した2つの多施設共同臨床試験の結果が検討された。そのうちの1件は752人の患者を対象にした第3相ランダム化試験であった。病勢が進行するまでの期間の中央値は、併用療法群が5.8ヶ月に対してカペシタビン単独療法群では4.2ヶ月であった。

イキサベピロンの副作用については両試験間に差はなく、ちくちくした感じ、手足の痺れ、倦怠感、悪心、嘔吐および筋肉痛などであった。

イキサベピロンは前立腺、子宮内膜、腎臓癌および非ホジキンリンパ腫など乳癌以外の癌治療薬としても試験段階にある。

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中村 訳
島村 義樹(薬学)監修
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