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2007/10/23号◆注目の臨床試験「乳癌患者の遅発性嘔気を予防する」

  • 2007年10月23日

    同号原文
    NCI Cancer Bulletin2007年10月23号(Volume 4 / Number 28)
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    ◇◆◇注目の臨床試験◇◆◇

    乳癌患者の遅発性嘔気を予防する

    臨床試験名

    乳癌の初回化学療法を受ける女性の遅発性嘔気の予防に塩酸グラニセトロン、デキサメタゾン、プロクロルペラジン、アプレピタント、塩酸パロノセトロンの種々の併用について調べる第III相ランダム化試験(URCC-04-02) 。試験プロトコルの概略は以下を参照のこと。
    http://cancer.gov/clinicaltrials/URCC-04-02

    主任臨床試験責任医師

    Joseph Roscoe医師 (ロチェスター大学がんセンター)

    この試験が重要な理由

    嘔気(吐き気)は、癌の化学療法の一般的な副作用である。強い吐き気は、患者のスタミナの持続と脱水症状を予防するための十分な食物摂取や水分補給を妨げることになり、時には癌治療の中断にも及ぶことがある。

    化学療法誘発性嘔気に対して多くの予防薬があるが、遅発性の嘔気を伴う患者に対する最も有効な薬剤、および薬剤の組み合わせは明らかではない。遅発性嘔気とは、化学療法施行後24時間以上経過後発症する吐き気であり、化学療法中に起こる急性の嘔気よりさらに重篤である場合もあり、おそらく異なった要因で発症するとみられる。

    この試験では、乳癌の化学療法を受ける女性の遅発性嘔気予防に最も効果的な薬剤のさまざまな組み合わせを調べる。

    「患者が受けた薬剤の種類によって、化学療法を受けた70%もの乳癌患者が嘔気を経験します。したがって、われわれは、この患者群において嘔気を予防、治療する、さらに効果的な方法を見つけるのに関心を持っています。」と、Roscoe氏は述べる。

    彼は次のように続けた。「この試験は、われわれの協力団体が吐き気と嘔吐について行ってきた研究の一環です。制吐剤の進歩のおかげで、嘔吐は大きな問題ではなくなりつつありますが、遅発性嘔気は化学療法を受ける乳癌女性の大多数が経験する副作用です。」

    試験に参加可能な人

    乳癌と診断後、化学療法前の患者890人を登録する。適格基準のリストについては下記URLを参照のこと。
    http://cancer.gov/clinicaltrials/URCC-04-02

    試験を行っている施設と問合せ先

    米国の複数の施設でこの試験の患者募集が行われている。詳細は上記URL、または、NCIがん情報サービス1-800-422-6237まで。この電話はフリーダイヤルであり、秘密は厳守される。

    過去の「注目の臨床試験(原文)」については以下を参照。
    http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials

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    野中 希 訳
    平 栄  (放射線腫瘍科)  監修
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    【免責事項】

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