2007/09/25号◆注目の臨床試験「PSA値のみの再発前立腺癌に対するザクロジュース」 | 海外がん医療情報リファレンス

2007/09/25号◆注目の臨床試験「PSA値のみの再発前立腺癌に対するザクロジュース」

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2007/09/25号◆注目の臨床試験「PSA値のみの再発前立腺癌に対するザクロジュース」

同号原文NCI Cancer Bulletin2007年9月25日号(Volume 4 / Number 26)

2007年度エルメス・クリエイティブ賞
Eニュースレター部門金賞受賞

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◇◆◇注目の臨床試験◇◆◇

PSA値のみの再発前立腺癌に対するザクロジュース

臨床試験名

手術または放射線治療後、前立腺特異抗原レベルが上昇した限局性前立腺癌患者におけるザクロジュースの第III相ランダム化試験(UCLA-0507059-01)
試験プロトコルの概略は以下を参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/UCLA-0507059-01

臨床試験責任医師

Allan Pantuck医師、 Arie Belldegrun医師 (UCLAジョンソンがんセンター)

この試験が重要な理由

外科手術および放射線治療は限局性前立腺癌(癌が前立腺内に留まっている)の一般的な治療である。これらの治療後、医師らは前立腺特異抗原(PSA)と呼ばれるタンパク質の血中濃度を経過観察していく場合が多い。PSA値の上昇は、前立腺癌再燃の早期の指標とされ、PSA値が2倍に上昇するまでの期間が(PSA倍加時間と呼ばれる)前立腺癌の進行と死亡リスクの予測に役立つことが研究で示されている。

現在、PSA値の上昇のみで検知された前立腺癌再発の男性に対する標準治療はない。したがって、医師らは、深刻な副作用を起こさずにPSA上昇を遅らせたりPSAを低下させる治療法を開発したいと考えている。

この試験では、研究者らは、限局性前立腺癌の治療を受けた男性において、ザクロジュースがPSA上昇を遅延、あるいはPSAを低下させる可能性を調査する。ザクロジュースには、癌の増殖と転移を阻害することが実験で示されている物質ファイトケミカルが豊富である。この試験に参加した男性は、特製のザクロジュースまたはプラセボのジュースの群に無作為に割り付けられ、最長1年間毎日飲用する。

「われわれが行った第2相試験では、ザクロジュースを毎日飲むことでPSA倍加時間が延長し、病勢安定の期間が有意に延長された。プラセボ対照2重盲検第3相試験でそれらの結果が証明されることを望んでいる。」と、Pantuck医師は語る。

試験の参加可能な人

外科手術、凍結外科手術および放射線治療を終了したがPSAレベルが上昇している18歳以上の前立腺癌患者250名を登録する。適格基準のリストについては下記URLを参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/UCLA-0507059-01

試験を行っている施設と問合せ先

米国内の複数の施設で、この試験に参加を希望する患者の募集が行われている。問合せ先一覧は上記URLを参照。または、詳細は1-800-4-CANCER (1-800-422-6237)まで。

過去の「注目の臨床試験(原文)」については以下を参照。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials

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野中 希 訳
榎本 裕(泌尿器科)監修
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