2007/07/10号◆注目の臨床試験「進行腎臓癌とメラノーマに対する生物学的療法」 | 海外がん医療情報リファレンス

2007/07/10号◆注目の臨床試験「進行腎臓癌とメラノーマに対する生物学的療法」

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2007/07/10号◆注目の臨床試験「進行腎臓癌とメラノーマに対する生物学的療法」

同号原文

NCI Cancer Bulletin2007年7月10日号(Volume 4 / Number 21)
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◇◆◇注目の臨床試験◇◆◇

進行腎臓癌とメラノーマに対する生物学的療法

臨床試験名

切除不能の局所進行または転移性腎細胞癌または悪性黒色腫(メラノーマ)患者に対するヒト抗TGF-βモノクロナール抗体のGC1008第1相試験(NCI-06-C-0200)。試験プロトコルの要旨は以下を参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/NCI-06-C-0200

臨床試験責任医師

John C. Morris医師 (NCI癌研究センター)

試験の概要

癌の発生と進行に関与する多くの細胞内タンパク質が発見されている。これらのタンパクはシグナルを発生、伝達することによって、次のような点で癌細胞を幇助する。1)癌細胞の増殖を助け、プログラムされた死(アポトーシス)から逃れる 2)腫瘍が十分な養分を得られるように新たな血管の成長(血管新生)を促進する 3)原発部位の腫瘍から離脱して体の他の部分に広がる(転移) 4)腫瘍に対する体の免疫反応をブロックする
このようなタンパク質の1つが形質転換成長因子ベータ(TGF-β)であり、多くの種類の癌細胞で過剰生産されている。したがって、研究者らはこのタンパクに結合してその作用を遮断するとみられる新しい薬剤、または生物学的薬剤の開発に関心を注いでいる。

この試験では、進行した腎臓癌とメラノーマ患者において、新たな生物学的薬剤であるGC1008の安全性と忍容性を評価する。GC1008は、特異的にTGF-βを標的としてその作用をブロックするよう設計されたモノクロナール抗体である。

「TGF-βは腎臓癌とメラノーマの進行に大きな役割を果たすことがわかっており、これら2つの癌では、進行した場合の治療が難しいことはよく知られている。」と、Morris医師は述べる。「われわれは、GC1008治療がこれらの腫瘍でTGF-βを抑制し、癌の進行を遅らせたり、うまくいけば腫瘍を縮小させることも可能かもしれないと期待している。

試験の参加基準

年齢18歳以上で、手術不能の局所進行または転移性腎細胞癌、あるいは前治療に反応しなかったメラノーマ患者36人を登録予定である。適格基準については上記URLを参照。

試験を行っている施設と問合せ先

この試験に参加する患者の募集は米国の複数の施設で行われている。米国の複数の施設で、この試験に参加する患者を募集している。問合せ先一覧は上記URLを参照。
または、詳細はNCIの臨床試験照会オフィス1-888-NCI-1937 (1-888-624-1937)まで。このフリーダイヤルへの通話内容については秘密厳守。

過去の「注目の臨床試験」については以下を参照。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials
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野中 希 訳
九鬼 貴美 (腎臓内科医)監修

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