リツキシマブはバーキットリンパ腫の治療を改善する/Medscape 2006/12 | 海外がん医療情報リファレンス

リツキシマブはバーキットリンパ腫の治療を改善する/Medscape 2006/12

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

リツキシマブはバーキットリンパ腫の治療を改善する/Medscape 2006/12

原文 | Medscape
リツキシマブはバーキットリンパ腫の治療を改善する
Medscape

Zosia Chustecka
2006年12月11日(オーランド)

モノクローナル抗体のリツキシマブ(マブセラ, ロシュ社)をバーキットリンパ腫に対する化学療法レジメンに追加することにより、奏効率を改善し毒性を大幅に減らす事が、米国血液学会(ASH)第48回年次総会において発表された小規模な試験により明らかになった。

17人の患者が参加した試験結果が、米国国立癌研究所(NCI)のKieron Dunleavy医師によってポスター発表され、抄録はASHの記者会見にて脚光を浴びた。

バーキットリンパ腫は稀な疾患ではあるが、最も増殖速度の速い腫瘍であり、強力な化学療法が必要であると説明した。高用量の集中的な化学療法は、治癒率80%以上という非常に効果的な治療法ではあるが、毒性が強く高齢の患者には命に関ることもある。彼のチームは、NCIの研究者らによって、他の増殖性リンパ腫であるびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に有効であることが既に示された化学療法のレジメンにリツキシマブの併用を検討することを決定した。使用されたレジメンは、用量調節型EPOCH(DA-EPOCH)(エトポシド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、プレドニゾン)として知られるものであった。リツキシマブを併用する際、研究者らは投与計画も変更して、4日間に及ぶものとした。なぜなら、「活発な細胞分裂は、時間単位より日単位による化学療法に良い反応をするため」と述べた。

試験参加者の半数以上の9人は進行した病状であり、65%には転移があった、とDunleavy医師は記した。多くの患者は、DA-EPOCHとリツキシマブの併用療法を6サイクル受けた。しかし4人の患者はHIV陽性であったため、既に弱まった免疫システムへのダメージを最小限にするために平均して3サイクルの投与を受けた。

17人全員が完全寛解(100%の奏効率)となり、そして、全員治療に十分耐える事が出来た、とDunleavy医師は発表した。中央値28ヵ月後、全員生存しており寛解状態にある。

Dunleavy医師は、化学療法単独治療の副作用と比較すると、このレジメンは毒性の減少が見られることを強調した。通常、全ての患者は入院する必要があり、そして、高齢の患者の場合、毒性のため20%の死亡率がある。さらに、強力な化学療法には、癌細胞が急速に崩壊し血液に漏れ出て、腎臓や他の臓器不全を引き起こす、腫瘍崩壊症候群のリスクを伴う。この合併症が起きる危険性は、病期や投薬スケジュールに依存するが、病期が進行している場合には、40~45%の患者に起きる。

この試験で用いられたリツキシマブとDA-EPOCH併用療法では、血球数減少や発熱といった副作用のため入院が必要となったのは治療サイクル数の10%のみであり、そして、腫瘍崩壊症候群は17人中わずか1人に起きただけであった。「これはとても珍しいことである」と、Dunleavy医師は述べた。

リツキシマブとDA-EPOCHの併用療法は、バーキットリンパ腫、特に治療の毒性に懸念がある高齢者やHIV陽性患者の第一選択治療法と考えるべきであると、Dunleavy医師は結論付けた。「注入化学療法は、腫瘍崩壊症候群の危険性を減らす、あるいは取り去るかもしれない」と彼は付け加えた。

米国血液学会第48回年次総会:アブストラクト番号2736。2006年12月11日に発表された。

******

(Nogawa 訳・瀬戸山修(薬学) 監修)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward