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膀胱癌の手術を延期することは致命的かもしれない/米国がん協会ACS

  • 2007年2月15日

    原文
    手術を延期することは致命的かもしれない
    米国がん協会 (ACS) 2006/5/8

    要約
    ミシガン大学の新たな報告によると、進行性膀胱癌で手術が3ヶ月以上遅延した患者は癌の再発と死亡が起こりやすいことを示した。手術を手配する際の問題が治療遅延の主な理由だった。
    なぜそれが重要なのか
    米国では2006年に61,000人が膀胱癌と診断されると推定されている。多くは癌が転移する前に診断されるものの、約20%の患者は癌が膀胱壁内ないし壁外に浸潤した段階で診断される。そこまで進行した膀胱癌患者の約半数は手術から5年以内に死亡する。患者の生存率を改善するために、手術を遅滞なく行なうことは医師と患者にとってとりうる単純な手段である。

    何がこれまでにわかっていたのか
    癌が膀胱内膜に限局している患者の場合、癌を単に削り落として膀胱自体は温存するという、単純な方法で治療しうる。しかし、進行癌の場合にはより根治的な治療が必要になる。しばしば推奨される治療は膀胱摘除術、つまり膀胱の外科的切除である。

     新しい手法によって、一部の患者では膀胱摘除後も通常通り排尿することが可能であるけれども、多くの患者は今でも尿を溜めるためのバッグを装着しなければならない。時には医師の手によって尿を溜めておく袋を腸を使って体内に作成することもできる。しかし、いずれにせよ患者はその袋を頻繁に空にしなければならない。

     これまでの報告では、膀胱を摘除する手術の遅れは治癒率を低下させる可能性があるということであった。少なくともそれらの報告のうちの一つでは、手術の遅れの原因は患者がその手術が本当に必要であるのかセカンドないしサードオピニオンを取ることにあるとされていた。研究者らは、どの因子が患者の手術を遅らせる原因になっているのか、さらにどのくらい治療を遅らせると遅すぎることになるのかを明らかにしようとした。

    どのように研究が行なわれたか
     医師らは1994年から2004年の間に進行性膀胱癌と診断され、膀胱摘除術が行なわれた214名の患者の記録を検討した。膀胱癌と診断された日を起算日とした。対象患者は膀胱癌に対して前治療を受けていないものとした。
     患者は2群に分けられた:診断から3ヶ月以内に手術が行なわれた群と3ヶ月以上かかった群である。研究者らは両群の死亡率と手術の遅れの理由に着目した。その結果はThe Journal of Urology誌に発表された。

    何がわかったか
     手術を3ヶ月以上遅らせることは死亡率の増加につながった。手術後3年の時点で、診断から3ヶ月以内に手術を受けた患者の死亡率が38%であったのに対して、3ヶ月以上待った患者の死亡率は51%だった。著者らは、手術が遅れた患者は他に医学上の問題を持っていたのではないかと考えた。そういった問題が手術の遅れにつながり、よい治療経過をとらない原因になっているのかもしれない。しかし、カルテを検討したところ、癌以外の医学的状況は、手術を遅らせた患者の15%でしか問題になっていなかった。12%の患者は、手術を受けるかどうか決断するところに問題があった。手術遅延の多く(46%)は、手術や検査のスケジュールを組むときの問題であった。

    結論
     進行性膀胱癌で膀胱摘除術が必要と診断されたら、3ヶ月以内に手術を受けるのが安全である。研究者らは、医師は専門医への紹介と患者のスケジュール確保をより効率的に行なう必要があると述べている。患者のほうも、すみやかな病状の評価と、もし望むならばセカンドオピニオンを急かしていく必要がある。

    出典
    “Cystectomy delay more than 3 months from initial bladder cancer diagnosis results in decreased disease specific and overall survival.” Published in the April 2006 issue of The Journal of Urology (Vol. 175, No. 4: 1262-1267) First author: Cheryl T. Lee, MD, University of Michigan Comprehensive Cancer Center.

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    (Dr.榎本 裕(泌尿器科) 訳)

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    The American Cancer Society,Inc. has not reviewed this translation for accuracy.

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