2008/08/19特別号◆「CMapが薬剤の使用を拡げる」 | 海外がん医療情報リファレンス

2008/08/19特別号◆「CMapが薬剤の使用を拡げる」

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2008/08/19特別号◆「CMapが薬剤の使用を拡げる」

同号原文

NCI Cancer Bulletin2008年8月19日「個別化癌医療」特別号(Volume 5 / Number 17)

~日経「癌Experts」にもPDF掲載中~

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CMapが薬剤の使用を拡げる

ブロード研究所のDr. Todd Golub氏、Dr. Justin Lamb氏らは遺伝子発現特性の公開データベースとウェブ上で使用可能なデータ発掘ツールを創り出した。同氏らはこのツールを関連性マップ(Connectivity Map, CMap)と呼び、このツールを用いて、疾患、遺伝子機能および薬物の作用間での機能上の関連性を明らかにできる。

CMapは7056個のゲノム全体のアレイを用いて、米国食品医薬品局(FDA)が承認した薬剤で特許切れとなったもののほとんどを含む1309個の低分子化合物が、異なる培養ヒト細胞株の中のmRNA発現をどのように修飾したかを示すデータを与える。

つまり、使用者は、新たに開発された低分子化合物、疾患細胞、ノックアウトのような遺伝的変異の遺伝子発現特性を用いてデータベースを調べることができ、機能的に関連する化合物を直ちに特定できる。この結果は、生物的状態を調節できる経路や治療薬としてすでにテストされFDAによって承認されている薬剤を含む特異的な化合物を明らかにすることを可能にした。

Lamb氏のグループはCMapを用いて複数の発見をした。しかし、決定的な関連性を見出だした完全独立ユーザーの数が少ないながらも増えていることの方が氏にとっては誇らしいという。昔から厳格な秘密下で作業するのが常である製薬会社でさえ、基本的な細胞生物学的データを共有するためにCMapのようなソフトを熱心に用いているとLamb氏は述べた。

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関屋 昇 訳

島村 義樹(薬学)監修

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