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No.37(2) 放射性免疫療法薬ゼヴァリン[Zevalin]

 未治療の濾胞性NHL患者に対して有望なR-CHOP療法後のゼヴァリン[Zevalin®]/リツキサン[Rituxan®]併用投与/CancerConsultants 2006/6/21
 進行性マントル細胞リンパ腫の初回強化療法として使用した場合に効果的なゼヴァリン(Zevalin®) /Cancer Consultants 2006/6


原文
未治療の濾胞性NHL患者に対して有望なR-CHOP療法後のゼヴァリン®[Zevalin]/リツキサン®[Rituxan]併用投与
CancerConsultants 2006/6/21

第2相試験の結果、濾胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)の初期治療として、R-CHOP療法(C:シクロフォスファミド(エンドキサン)、H:アドリアマイシン(アドリアシン)、O:ビンクリスチン(オンコビン)、P:プレドニン+R:リツキサン(リツキシマブ))後のゼヴァリン(90Y ibritumomab tiuxetan)およびリツキサン(リツキシマブ)の併用投与が、高い完全寛解率をもたらし、疾患の無進行生存率を改善することが報告された。これらの結果は、第42回米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会において発表された。

疾患の様々な進行段階で、ゼヴァリンを評価する試験が、初期治療も含め、実施されている。先の試験で、濾胞性NHLの初期治療としての、ゼヴァリン投与およびR-CHOP療法との組み合わせが、有望な結果を示し、近ごろピッツバーグ大学(University of Pittsburg)の医師らが、本治療方法の更なる評価のため、第2相単一施設試験を実施した。試験には30人の評価可能な、グレード1~3、またはステージU〜Wの(あるいはステージT−Uであれば、症状のある)CD20陽性濾胞性NHL患者が登録した。患者は、化学療法やモノクロナル抗体による前治療を受けておらず、その半数は、ステージWに疾患が進行していた。試験の治療法は以下の通りである。

・3サイクルの標準R-CHOP療法。
・R-CHOP療法の最終投与の4週間後に、ゼヴァリンによる治療を受ける。
・ゼヴァリンによる治療の1週間後より、リツキサン(375 mg/m2を静脈内投与)による治療を1週間に1度、4回受ける。

以上の治療より、以下の結果が報告された。

・コンピュータ断層撮影法(CT)スキャンに基づくInternational Working Group(IWG)基準および放射断層撮影法(PET)スキャンの結果を用いた、完全寛解率が、R-CHOP療法後の35.7%から、ゼヴァリンおよびリツキサンによる治療後には89.3%に引き上げられた。
・20ヶ月後、無進行生存率の中央値は約80%であった。
・R-CHOP療法に放射免疫療法(RIT)を加えることで、グレードV〜Wの血小板減少症の発症頻度が、R-CHOP療法中の3.3%から、RIT療法後の43%に高まった。
・グレードV〜Wの好中球減少症および発熱性好中球減少症の発症頻度は、RIT療法後よりR-CHOP療法中の方が高かった。
・ゼヴァリン療法の画像化の段階における、腫瘍のインジウム-111(indium-111)吸収が、完全寛解率の低下と相関していた。
・フュージョンPET-CTスキャンによる機能的画像化の方が、CTスキャン単独よりも、残存病変の検知において、正確であることが分かった。

医師らは、R-CHOP療法にゼヴァリンおよびリツキサン投与を加えることにより、未治療の濾胞性NHL患者に対して、有望な完全寛解率および無進行生存率の改善をもたらすと結論付けた。また医師らは、本治療法の有効性を本当に評価するには、長期のフォローアップが必要であると注意を促している。

Reference: DeMonaco N, Wu M, Osborn J, et al. Phase 2 Trial of CHOP-Rituximab Followed by 90Y ibritumomab Tiuxetan (Zevalin) and Rituximab in Patients with Previously Untreated Follicular Non-Hodgkin Lymphoma. Proceedings from the 42nd annual meeting of the American Society of Clinical Oncology (ASCO). Atlanta, Ga. June 2006. Abstract #7589.

 

(Oonishi 訳・Dr.Saru 監修)

原文  

進行性マントル細胞リンパ腫の初回強化療法として使用した場合に効果的なゼヴァリン(Zevalin®)
Cancer Consultants 2006/6

Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)が実施したE1499試験に参加した研究者らは、ステージU-Wのマントル細胞リンパ腫(MCL)の初回強化療法を目的としてゼヴァリンを使用することで、R-CHOPレジメンにより達成される反応率および反応の質が著しく向上することを報告した。これらの試験結果は第42回米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会で発表された。

ゼヴァリンは同剤を数種の悪性血液腫瘍の治療レジメンにて異なる投与スケジュールで使用するいくつかの臨床試験において現在研究されている、放射性免疫治療薬である。

ECOGに参加した研究者らはE1499の研究結果について、過去に未治療であったステージU-WのMCL患者で評価可能な50人が4サイクルのR-CHOP療法の後に、ゼヴァリンによる強化療法を受けたと最近報告した(ゼヴァリンを投与された後44人が評価可能であった)。

  1. R-CHOP療法の後、14%の患者が完全寛解(CR)を達成し、58%が部分寛解(PR)を達成した。
  2. ゼヴァリンによる強化療法の後、R-CHOP療法で初期PRを達成した29人中12人の患者がCRを示した。
  3. ゼヴァリンによる強化療法の後、R-CHOP療法によって病状が安定していた3人の患者がPR(n=2)またはCR(n=1)を示した。
  4. ゼヴァリン投与後の最終反応は84%で、45%はCRを達成した。
  5. 発熱性好中球減少の発生は見られなかった。

研究者らは、過去に未治療であるステージU-Wのマントル細胞リンパ腫(MCL)の治療としてR-CHOP療法の後にゼヴァリンによる強化療法を実施した場合反応率が著しく向上し、R-CHOP療法を単独で実施した場合と比較すると反応率は3倍を越えたと結論付けた。継続したフォローアップによって、これら患者らの長期的結果に関する追加データが提供されるだろう。

参考文献: Smith M, Chen H, Gordon L, et al. Phase II Study of Rituximab + CHOP followed by 90Y-Ibritumomab Tiuxetan in patents with Previously Untreated Mantle Cell Lymphoma: An Eastern Cooperative Oncology Group Study (E1499). Proceedings from the 42nd annual meeting of the American Society of Clinical Oncology. Atlanta, Ga. June 2006. Abstract # 7503.

 

(佐々木了子 訳・Maniwa, Ph.D. 監修)

 
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