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No213 脳腫瘍ワクチンDCVax-Brain


 研究によって新しいワクチンが脳腫瘍の成長を抑制し生存期間を延長することを発見/MDアンダーソン 2006/4/25
【追加資料】癌ワクチンDCVaxR-Brainの第1相試験結果2006/2


原文 
研究によって新しいワクチンが脳腫瘍の成長を抑制し生存期間を延長することを発見
MDアンダーソン癌センター 
2006/4/25 

新しいワクチンは、脳腫瘍で最も危険なタイプの多形性膠芽腫(GBM)患者の余命を有意に延長したとテキサス大学のMDアンダーソン癌センターの研究者がAmerican Association of Neurological Surgeons (AANS)の年次総会で報告しました。

MDアンダーソンと、デューク大学医療センター(Duke University Medical Center)で被験者23人の患者の生存期間中央値は19ヵ月以上で、癌による死亡に至った患者は4人のみでしたと、MDアンダーソンの脳外科講師のAmy Heimberger医師は言います。その数字は最新の化学療法と放射線で治療をうけたGBM患者で14ヵ月、治療を受けなかった患者では4ヵ月という生存期間中央値を上回りますと、彼女は述べています。

「われわれは、まだ2つの治療を直接比較したテストを行っていないので、このワクチンが化学療法より優れているとはいえません。しかし、これまでの結果はわれわれがこのワクチンにいだいていた予想を上回りました。」と、彼女は述べます。
Heimberger氏の研究はAANSによってYoung Investigator's Award(若年研究者賞)に選ばれ、会議の最も重要な研究結果のうちの1つとしてあげられています。

現在、試験は両施設で休止しています。その統計学的に有意な研究結果により、製薬会社がその薬剤に対する権利を獲得し、より大きな多施設での無作為化された試験が予定されていますと、Heimberger医師は言います。

彼女は、このワクチンが全GBM患者の最高約50パーセントが一定期間癌を安定させておく可能性のある、使いやすい「レディメイドの」治療であると述べています。第2相臨床試験の中間成績は、癌が新しい成長経路を見つけるまでワクチンが有意に腫瘍の進行を遅らせることを示しています。

「これは概念の証明で、ワクチンの最適使用は進行をもっと遅らせるために化学療法と併用することでしょう」と、Heimberger医師が言います。「しかし、研究者達が長い間神経膠腫に対して免疫治療の使用を試みていたので、我々はこの結果に非常に喜んでいます。」

Heimberger医師と研究者らのチームは、神経膠腫腫瘍の外側に表出しているたった1種のタンパク質の存在を脳の免疫系に認識させるよう、ワクチンを設計しました。このタンパク質、上皮細胞増殖因子の変形III(EGFRvIII)は、30パーセントから50パーセントの脳腫瘍に見られ、同様に乳癌と非小細胞肺癌の一部にも見られますが、通常の組織には見られません。Heimberger医師はEGFRvIIIが神経膠腫を蔓延させると信じており、このことにより、なぜこれらの脳腫瘍が異常に危険で侵襲性か説明できます。

ワクチンはEGFRvIIIの合成された部分と、免疫系樹状細胞を刺激する合成物を含み、一般的に免疫系を活性化させ、特に細胞障害性CD8細胞を活性化させます。「それは体にEGFRvIIIが異物であると認識させます、そしてCD8細胞はその腫瘍を破壊させるために送られます」と、Heimberger医師は述べています。

2週間にわたり3回の注射が行われた初期治療の後、臨床試験の患者は、EGFRvIIIを持つ細胞に対して活性化する免疫系を保つよう設計された毎月の追加抗原注射を受けます。「一部の患者は、2年以上の間追加抗原注射を受けました」と、彼女は述べます。「われわれはワクチンが免疫系のB細胞とT細胞群の両方を活性させるとわかりました。ワクチンは治療として、そして予防治療としての両方の働きをしています。」

研究が行われた患者で腫瘍が再発しても、その腫瘍はいずれもそのタンパク質を発現していませんでした。「われわれは、これはワクチンがその役目をはたしたことを意味すると思っています」と、Heimberger医師は語りました。

彼女は付け加えます。この簡単に製造され、投与できるワクチンは、脳腫瘍に対して患者にワクチン接種をする以前の試みと大きく異なります、なぜなら以前の方法は各患者から細胞の収集をして、その細胞を研究所で増殖させ、特定のタンパク質の発現のためその細胞を操作し、そしてそれらを患者に注入し戻す過程を必要としていたからです。「このワクチン使用に対し、われわれがしなければならないことは、患者の腫瘍がEGFRvIIIを発現していることを確認するだけです」と、Heimberger医師は言います。「そのような腫瘍のある全ての患者に同じワクチンが使われます。」

Heimberger医師は、生存率の中央値が時とともに増加すると期待しています。
研究は、National Institutes of Health、 Commonwealth Cancer Foundation for Research およびthe Adam Slinger Foundationのに支援されています。研究の協力者達は、Duke University Medical Center のJohn H. Sampson 医学博士も含まれています。

(HAJI 訳・Dr.Saru 監修)


自家樹状細胞を用いて免疫機能を向上させるレディメード癌ワクチンDCVax®-Brainの第1相試験結果(Northwest Biotherapeutics 2006年2月発表)PRNewswire5/3

*10人中8人が生存中で、生存期間中央値は20.5ヶ月以上
*10人中4人が30ヶ月以上生存中で、10人中5人は24ヶ月以上生存中
*10人中8人がこれまでの慣習的治療の生存期間中央値15ヶ月を超えており、他の患者も現在これに追随している。
*現在までの生存期間は11.2ヶ月〜39ヶ月で、さらに更新中
*10人中5人が、中央値32ヶ月の追跡期間において癌の徴候がない。 
*無進行期間中央値は14.7ヶ月で、さらに更新中
*10人中9人がこれまでの慣習的治療の成績の無進行期間中央値8ヶ月を超えていた。

 

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