原文
再発卵巣癌に対するDoxilR/ジェムザールRの有効性を確認
Cancer Consultants 2006/9
Doxil (ドキソルビシン内包PEG化リポソーム製剤)とジェムザール(ゲムシタビン)の併用療法は、プラチナ製剤不応性の卵巣癌に対し有望かつ忍容性が高い治療法であることがオーストリアの研究者らによって確認された。本試験の詳細はGynecologic Oncologyの2006年9月号に掲載。
卵巣癌へのファーストライン治療がうまくいかなかった女性に対しては、多くの有望な薬剤があるものの、どの薬剤がもっとも有効であるか、あるいはどの投与スケジュールがもっとも効果が高いかについては一致した意見がない。Doxilは難治性、治療抵抗性卵巣癌に対して有効な単剤治療薬であり、卵巣癌に対するセカンドライン治療薬として米国食品医薬品局の承認を得ている。プラチナ製剤感受性進行卵巣癌患者に対しては、HycamtinR (トポテカン)よりも、Doxilのほうが有効であり費用対効果が高いことも、このデータによって示唆された。再発卵巣癌に対するDoxil投与の結果を掲載した(関連ニュース略)。プラチナ製剤不応性卵巣癌に対するDoxilとジェムザールの併用療法は、単独投与によるサルベージ療法より効果が高いことも、複数の第2相試験によって示唆されている(関連ニュース参照)。
オーストリアから報告された本試験は、プラチナ製剤不応性あるいは抵抗性とされた31例を登録。治療計画では6サイクル、実際の施行回数は中央値4サイクルとなった。両薬剤の用量強度平均は90%を超えた。
・全奏効率は33%。
・完全奏効率20%。
・無増悪生存期間中央値は3.8ヵ月。
・生存期間中央値は15.8ヵ月。
・主な副作用は発熱を伴わない好中球減少、手足症候群、粘膜炎であった。
コメント:Doxilとジェムザールの併用は、プラチナ製剤不応性卵巣癌へのセカンドライン療法として最適である可能性が、これらのデータによって確認された。
参考資料: Petru E, Angleitner-Boubenizeka L, Reinthaller A, et al. Combined PEG Liposomal Doxorubicin and Gemcitabine are Active and Have Acceptable Toxicity in Patients with Platinum-Refractory and -Resistant Ovarian Cancer After Previous Platinum-Taxane Therapy: A Phase II Austrian AGO Study. Gynecologic Oncology. 2006; 102:226-229.
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(Okura 訳・Maniwa Ph.D 監修)